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【アンケート】自分の周りに引きこもりの人はいますか?

社会問題の一つとして取り上げられて以来、全国で推定70万人はいるといわれています。
引きこもりになってしまった理由は、様々なケースが考えられます。
今回は、全国の方々から回答頂いたアンケート結果から、現在引きこもりの方が、何をきっかけにそうなったのかをご紹介します。

引きこもりが身近にいると答えた方の回答

アンケートの結果、引きこもりになるきっかけの多くは、職場での人間関係や業務の多忙さが原因であるという回答でした。

「30代前半の男性で責任感の強い人ですが、会社の業務が多忙なようで色々考えているうちに鬱になってしまい、ひきこもりになってしまいました。(40代/男性/会社員)」
「男性の親族が引きこもっています。もうすぐ五年になります。原因は職場のパワハラです。(40代/男性/自由業・フリーランス)」

職場以外でも、他の人の目線が気になるなどの悩みから引きこもってしまい、社会復帰できずにいるという回答もあります。

引きこもりが身近にいないと答えた方の回答

身近に引きこもりの方がいないという方は、知人や友人間に該当する人がいないという回答が多く見受けられました。

「自分の周りにはひきこもりの人はいません。ですので、こちらの回答を選択しました。(30代/女性/専業主婦)」
「会社内に病気で出社していなかった人はいましたが、ひきこもりの人は周りにはいません。(50代/男性/会社員)」

しかし、存在が知られないからこそ「引きこもり」といえるのかもしれないという、引きこもりに対する無関心が、引きこもる原因になる悩みを誰にも相談できない環境を生み、社会復帰を遅らせている現状を示唆するような回答もありました。

もし、家族や友人が引きこもりになってしまったら?

家族や友人が引きこもっているという事実を受け入れることは、相手に対して理解をしてあげることと同じです。
引きこもりから抜け出すために声を掛けたり、応援したりしたいと考えるのも当然の心情です。

しかし、場合によってはそれが逆効果になってしまい、自立する意欲を失ってしまう場合もあります。
大事なのは、引きこもっている方の心に寄り沿うことです。

時間がかかることではありますが、心が回復することをただ信じて、最低限の働き掛けに留める必要があります。
心の回復に必要なことの一つに「自己肯定感を植え付ける」ということがあります。

「あなたが生きていてくれるだけで幸せ」という気持ちを、率直に相手に伝え続けるということです。
自分が引きこもる必要が無い存在であることに気付き、社会への復帰を考えるようになったその時は、全力で、本人の決断を応援すれば、本人が社会と接することに自信を与えることができます。

アンケート有効回答の約半数が、引きこもりの方が身近にいるという回答だったことから、引きこもっている方と、そうでない方との違いがあっても、それは薄氷であり、誰でも引きこもる可能性が考えられます。

そのような時代に最も大切なことは、どんな状況でも、自分や家族、友人を信じる気持ちなのかもしれません。