引きこもりがきっかけで大きな心の病を招く
一度引きこもりになってしまうと、社会から離れ、人間関係を遮断しがちになります。
自分の殻に閉じこもり、社会復帰に時間がかかることがほとんどです。
このような毎日を送っていると社会復帰が遅れるだけでなく、心の病に繋がることあります。
引きこもりと心の病の関係性をご紹介します。
引きこもりの悪影響とは
引きこもりの多くの原因は、社会での人間関係の不信から始まり、何らかの強いストレスや社会への嫌悪感が原因となっていることが多いようです。
早々に自分の殻を打ち破り、社会復帰できれば一番いいですが、精神的に心が折れている状態だと、社会へ復帰しても頑張る気力が無く自信がないままで何も解決されません。
家族や周囲の人は、「いつか引きこもり生活を脱して社会復帰する」と考えていても、本人はネガティブな思考に頭を支配され、なかなか一歩が踏み出せません。
また、引きこもりの期間が長引くほど、悩みや嫌悪感が強くなり、社会へ復帰しにくくなります。
引きこもりは家族が治すことができるものではありません。
本人が頑張ることで解決する問題です。周囲の人は気長にサポートをしてあげましょう。
夜行性になることによる悪影響
引きこもりが続くと、夜行性になりがちです。
人間不信で誰とも関わりたくないという思考から、夜中に行動をする人が多く、家族や近所の人と関わらないようにする傾向があります。
夜行性になってしまうと、自律神経が乱れ、幸福感を感じるセロトニンの分泌が減り、さらにネガティブ思考になるという悪循環にもつながります。
また、今の生活に依存するようになり、「生活環境が変化したら自分が壊れてしまうかもしれない」と思うほど、気持ちの変動が大きくなり、ますます現実逃避するようになります。
引きこもりを脱出する
引きこもりを脱出して社会復帰することは、容易ではありません。
部屋のドアを壊して、無理矢理外に連れ出したとしても、結局本人の気持ちがついてこないと、意味がありません。
無理やり働かせても、本人に働く意欲がなければ解雇され、余計に自信を失います。
また、同時に大きなストレスがかかり、引きこもり生活に拍車をかけてしまうこともあるのです。
夜行性の生活を送っている場合、まずは生活リズムを改善させてください。
自律神経が正常になり体調も良くなります。
そして、些細なことでも良いので会話を増やすことが大切です。
引きこもりが原因で、家族とのコミュニケーションが稀薄になり会話が少なくなる傾向があります。
そうならないよう、本人が無視をしても根気よく話しかけましょう。