引きこもりがインターネットに没頭する理由~インターネット内のコミュニティについて~
日本が抱えている問題の1つに、引きこもり問題があります。
日本国内では、年々引きこもり人口が増加しています。
その背景には、インターネットが大きく関わっています。
引きこもりとインターネットには一体どのような関係があるのでしょうか。
今回は引きこもりとインターネットの関係についてご紹介します。
インターネットと引きこもりの関係
厚労省の調査では日本の引きこもりの数は、推定25万5000人だと言われています。
10代から30代までの若い世代に多く、年齢が上がるほどに引きこもりの数も増えています。
2000年代初頭のインターネットの普及に伴い、引きこもりの数も比例して増加しています。
インターネットだけで、ゲーム、チャット、ネットサーフィンなど、夢中になることのできるツールがたくさん存在します。
つまり、何時間でも時間をつぶすことが出来るのです。
そのことが引きこもり易いきっかけとなり、引きこもりを増加させているのです。
インターネット上にコミュニティがある?
匿名掲示板サイト、SNSサイトがあれば家にいながら誰かとつながることが出来ます。
引きこもりの中にはこういったネット上に、自分のコミュニティを持っている方が多くいます。
ネットならいつでも誰かと繋がることができるため、引きこもっている孤独感、疎外感を埋めるためにネットに拠り所を求めてしまうのです。
NPO法人が運営するコミュニティなど、引きこもりにとってプラスになるコミュニティもあります。
本人にとって良い刺激を与えるコミュニティを利用することは、引きこもり脱却の近道になります。
そのため、インターネットが全て悪いものだと決めつけずに見守る必要があります。
ネット依存症に注意!解約はNG
引きこもりと一緒にネット依存症になることがあります。
インターネットに依存してしまうと、家から出ることも億劫になり、パソコンの前から離れられなくなってしまいます。
ネット依存症を改善するには、ネットから離れることが大切です。
ですが、無理やりネットを解約するとかえって依存が強くなったり、イライラ、不安などの離脱症状がでたりすることもあります。
離脱とは簡単に言うと依存しているものが無くなったことへの禁断症状のことです。
離脱症状を出さないためには、少しずつ本人の意思でネット環境から離すことが大切です。
そのためには周りの理解と協力が不可欠です。
インターネットを使うことが引きこもりになるのではなく、ネットと距離感が近すぎることが引きこもりになる原因です。
ネットと正しく付き合うことで、引きこもりの改善が可能になります。
そのためには周囲の方の暖かい理解と支援が必要です。
NPO法人主催のセミナーや交流会に参加すれば、前向きな気持ちで、向き合い、改善することが可能になるかもしれません。