非行に走る子供を更生するには?
子どもが非行に走ることは昔からの問題として取り上げられることがよくあります。
中学生以上になると不良同士でつるんで非行に走ることもしばしば見受けられます。
非行少年になってしまう原因と改善方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
子供の非行の原因
子供の非行の原因のとして、よく言われるのは「親から認められない」というケースです。
小さいころは親かにかまってもらえる機会が多いですが、成長するにつれて親が仕事に出てしまうなど、子供中心の生活ではなくなってきます。
このような場合、小さい頃のように親から関心を払ってもらえてない、と感じる子供が出てくるのです。
頑張って勉強してもそれを親に認めてもらえない、褒めてもらえないと感じた子供は、誰かに関心を払ってもらいたいという思いから反社会行為によって注目を集めようとします。
これが非行の原因の1つなのです。
非行に走る子供の心理状態とは?
非行に走る子供は「誰かに認めてほしい」という思いがあるということは先に述べました。
誰かからの承認によって子供は自我によるコントロールが可能となります。
しかし、非行に走る子供は自我によるコントロールがうまくいかないので、自分の認めてもらいたいという衝動を反社会的行為、すなわち非行という形で表現してしまうのです。
また、自分のことを「理解してもらえない」ということに対して敏感なのが非行に走る子供の特徴です。
誰にも認められないために非行に走り、その行為を理解してもらえないために、さらに荒れてしまうケースがあるのです。
そして誰かからの承認に飢えている非行少年は、そんな心理状態をわかってくれる不良グループとはいい人間関係を気づくことができるため、集団でつるむ傾向にあります。
非行に走った子供の更生方法は?
非行に走った子供に対しては「子供を認める」ことが大切になります。
非行少年に関心を寄せ、繊細な気持ちをわかってあげることで、その子供の承認欲求は満たされます。
そのため、自我をコントロールすることができるようになり、自分の存在を認めてもらうための反社会的な行動をとる必要がなくなるのです。
非行は単純に「子供の起こした悪い行い」ととらえるのではなく、「承認欲求が満たされていない子供のサイン」だととらえることで、その子供が今何をしてほしいかを適切に感じ取ることができるのです。
非行に走る子供はただ悪いことをするのが目的なのではなく、非行という手段によって自分の存在を認めてもらいたい、という場合が多いのです。
ですから、普段から子供の話に耳を傾け、気持ちを分かってあげるだけでその子供の行動を改善することができるでしょう。