引きこもりを「更生させたい」家族ができる支援やサポートは?
「ひきこもり」はご本人だけでなくそばにいるご家族も心配や気遣いなどから疲れきってしまっていることがしばしばあります。
その疲れが家族の生活にもさまざまな影響を与えてしまいます。家族は「ひきこもり」を更生させたいという気持ちを抱いているでしょう。家族ができる支援やサポートはあるのでしょうか?
引きこもりが家族に与える影響は?
娘や息子、兄弟姉妹が「引きこもり」となっているご家庭は多く存在します。
引きこもりとなってしまった本人だけでなくご家族も“どのように対処したらよいのか”と胸を痛めています。
ご近所に引きこもりの実態を知られてしまうかもしれないという不安や周囲の視線がいつも以上に気になる事もあるかもしれません。
また、引きこもりの本人は、昼夜逆転の生活を送る事も多く、家族の生活習慣を乱されることがあります。また、外出できず家にこもっているのでストレスが溜まり、家族が八つ当たりの対象になることもあります。優しい言葉をかけたつもりが逆効果になってしまい、自分の言葉で引きこもりを悪化させたのではないかと心配になることもあるでしょう。家族に掛かるストレスは相当のものだと思います。
しかし、家族の協力なしに「引きこもり」は自ら現状を抜け出すことができません。
「引きこもり」を更生させたい家族ができる支援やサポートはどんなものがあるの?
まず、家族ができることは「家庭内の安心できる雰囲気づくり」です。
引きこもりを応援する言葉を伝えようとしたり、何かをさせようとするよりも、まずは、本人の苦しさや辛さを心にとめて頂き、安心して過ごせる環境をつくっていきましょう。
引きこもりの復帰は長期戦になることが多いため家族同士で責任を押し付けあうことが無いように適度な距離感を持つことをオススメします。「あなたを気にかけている」というメッセージを心の中で発信しておくのも一つです。いつもと変わらない温かい家族であり続けながらそっとしておくと良いでしょう。
また、「家族だけで抱え込まないこと」も大切です。
少しずつ家族の間で言葉が交わせるようになったのであれば、社会的なサポートを適度に活用しましょう。
引きこもり本人は外部の人と話しをするだけでも気持ちが楽になるはずです。
心療内科や心理学部のある大学の心理相談室などのカウンセリングへ足を運ぶことや引きこもりの自立を支援する団体へ協力を要請することもできます。
そういったことも引きこもり本人と家族の信頼関係があるからこそ可能となります。
もし「引きこもり」が家族の支援やサポートを受け社会復帰できたら・・・
引きこもり本人が家族のサポートで少しでも改善されたらどうなるでしょうか。
家族のチカラを借りながら復帰していくと引きこもり本人は家族に感謝の気持ちを持つようになるでしょう。家族の存在のありがたみを持つことで他の関わる人に対しても警戒の気持ちをもつことはなくなります。人を信頼できるようになり以前よりいい人間関係が気付けることとなるでしょう。
また、家族も引きこもりを更生させるために今まで協力してきたことが良い影響となります。
家族仲を深めることに繋がり今まで以上に温かな良い家庭を築いていけることになるでしょう。
引きこもるタイミングも理由も人それぞれで、立ち直るのにも一筋縄ではいかないでしょう。
立ち直ること、復帰することに多くの時間を費やすと思います。
その間、家族の方は見捨てることなく優しくサポートし続け「引きこもり」に寄り添ってあげてほしいです。 家族ができる一番のサポートは“そっと寄り添ってあげること”だと思います。