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感受性豊かな思春期、いじめが引きこもりの原因に?

輝かしくて、将来への希望に満ちるべき思春期も、「いじめ」という卑劣な行為によって暗いものになってしまいます。
学校を卒業すればいじめをしていた人間と会うこともなくなりますが、心に大きなダメージを受けてしまい、引きこもりの原因になってしまうのです。

いじめと引きこもりについて原因と対策を紹介します。

いじめられるという恐怖感が不登校の原因に

いじめを受けることにより、不登校や引きこもりになってしまう原因には、まずいじめそのものに対する「恐怖感」があります。
いじめには何か物を隠されたり、無視をされたり、直接叩かれるなどいじめにも様々な方法があります。

当然のことながら、いじめの被害者側は肉体的にも精神的にも苦痛で、なぜ自分だけが嫌がらせをされないといけないのか?という理不尽さも感じます。
集団から一方的に攻撃を受けると、冷静な状態ではなくなり、その場所から自分を守ろうとする心理が働きます。

その結果、安全な自宅にいた方が良いと判断して、引きこもりになってしまうのです。

まさに八方塞がりの状態

いじめを受けても、不登校や引きこもりにならず、いじめる相手と戦うことができたり、家族や先生に協力してもらい、いじめを阻止することができれば、ひどい状況にならないかもしれません。
いじめに対して反抗しない態度をみて、いじめ行為がエスカレートするケースもあります。

しかし、いじめというのは簡単に解決する問題ではありません。
友達や先生に相談をして注意してもらっても、それが原因で更に悪化する場合もあります。

思春期は多感な時期ということもあり、いじめを受けていても親に相談できない子供もいます
そのため、どうすれば解決できるのかわからない、信頼できる大人がいない、誰も助けてくれない、迷惑をかけたくない、と自分の中で抱え込み、子供はどうしたら良いのか分からなくなってしまうのです。

その結果、不登校や引きこもりという形になってしまう子供が多くいらっしゃいます。

常に味方であると伝える

一度引きこもりなってしまうと、頭の中で被害妄想がどんどん大きくなり、人や社会に対して漠然とした恐怖感が生じる人もいます。
全てが怖くなってしまい引きこもりから抜け出せないという悪循環に陥るのです。

最終的には本人の意思によって、引きこもり生活から抜け出す必要があります。
しかし、本人の意思を促そうとして、子どもを見放すような態度をとってしまうと、唯一の味方である親まで敵だと感じてしまうため、状況が悪化してしまいます。

一日でも早く社会生活へ復帰させ、子どもが安心感を持って人に接するようにするには、甘やかすだけでないけません。
温かい気持ちで接することが大切です。

引きこもりになってしまう子供は、心に傷を持っている子が多くみられます。
簡単に問題を解決することはできませんが、絶対に解決できない問題ではありません。

いじめによって引きこもりになった子供は、悪いことをして塞ぎ込んでいる訳ではないので、温かい気持ちで見守ってあげることが大切です。