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表面化しないもう一つの問題 女性の引きこもりの原因とは?

男性の引きこもりは目立ちやすいです。
成人になれば、男性の場合は仕事をしていることが多いので、自宅にいるとなると近所の人や周囲の人が、どうしたんだろう?と気がつきやすくなります。

一方で女性の場合は、社会で働かず、自宅で家事の手伝いをしている人と見られるため、引きこもりが表面化しにくく気づかれにくい傾向にあるようです。

実は男性以上に女性のライフスタイルは変わらない

男性は就職して働き始めれば、自分の居場所が家庭と職場にできます。
家庭と職場での振舞い方を使い分けることで不要なストレスを回避している人もいるほどです。

一方で女性が働いている場合、男性と同じと考えられがちですが、実は違う部分が多くあります。
女性の場合は、家庭と職場の環境が男性ほど明確に区別されないといわれます。

結婚後、自宅近くでパートをしている主婦の人は、家庭と関わる近所の人と出会うことも多く、職場と家庭が同じように感じてしまう人がいるのです。
男性のように明確に家庭と職場が分かれておらず、ストレスを発散できる環境が作れず、本人も知らない間にストレスを溜め込んでしまっていることがあります。

主婦の引きこもりの原因

仕事をしている女性に比べて、主婦の場合は家庭の中で誰にも会わずに、1日を過ごすことが多くなります。
環境的に変化がなく、誰とも話をしないということも少なくないので、心も閉ざしてしまいがちになります。

既婚女性で子供がいない場合には、ママ友の集まりに参加する機会がなくストレスになったり、逆に子供がいてママ友の存在が大きなストレスの原因にもなります。
女性同士は関係が一度こじれてしまうと、男性以上に修復が困難なケースもあり、場合によっては引越しなどをして環境をガラッと変えない限り、引きこもりを誘発してしまうこともあるようです。

日中は引きこもりの状態であっても、夫や子供には普通に振る舞えるため、家族も気づきにくく、なかなか表面化しません。
主婦の引きこもりは、男性以上に見過ごされがちです。

女の子の引きこもりは家族も気がつきにくい

社会人や主婦など、大人の女性の引きこもりも表面化されにくいですが、子供の引きこもりも見過ごしがちになります。
毎日学校にもきちんと通っている場合、家族は娘が引きこもりだとは気付きません。

しかも、娘が家事の手伝いが好きだったり、家に居ることが好きだと思い込んでいるとなおさらです。
完全な引きこもりではなくても、子どもの心の中で周囲との拒絶や回避といった要素が隠れている場合もあります。

親としては夜な夜な遊び歩くより安心ですが、子どもにとっては引きこもる環境になっているかもしれません。
このような場合、結婚適齢期を迎えても子供のライフスタイルが変わらないというケースが多いようです。

最低限の社会生活を送っているだけでも、心が閉ざされていることもあるのです。

引きこもりというと、絶対に家の中から出ないということが前提だと考えられていることが多いのですが、実は外に出ないことだけが引きこもりではありません。
心が閉ざされて、周囲を拒絶し避けているのも、程度こそ違いますが気をつけなければいけない状況です。

男性よりも女性の方が、そんな状況下でも不自然さがないので見過ごしてしまいがちになります。
女性の場合は、対人との振る舞い方や言動の変化にも注意し、なるべく早く気づけるようにしましょう。