就職失敗や人間不信だけではない。引きこもりが抱える心の病気や心理状態とは
社会問題にもなっている引きこもりですが、日本だけではなく、イギリスやイタリアなどの先進国でも増加しつつあります。
きっかけは人それぞれですが、今回は心の病気による引きこもりについて紹介します。
引きこもりの原因は心の病気かも
引きこもりは学生時代の不登校から続く人もいれば、社会に出て人間関係につまずき、引きこもってしまう人もいます。
社会と関わりを持たない期間が長引くほど、家族の方の不安も増すものです。
また、引きこもりには精神的な病気が原因で起こることもあります。
本人は気づきにくいので家族や周囲の人が観察してあげることが大切です。
「いつもイライラしている」「食欲が無い、不眠だ」「気分が落ち込む」などの症状がある場合、精神科や心療内科で診てもらうようにしましょう。
心の病気で多い症状と支援制度
心の病気が原因で引きこもる人には、広汎性発達障害、統合失調症、パーソナリティー障害の病気が多いといわれています。
これらの病気を抱えている人達が社会復帰を果たすための支援制度をご紹介します。
~ハローワーク~
・「若年性コミュニケーション能力要支援者就職プログラム」では、発達障害などでコミュニケーションが難しい人の支援などもおこなわれています。
若年性コミュニケーション能力要支援者就職プログラムの詳細はこちら
・就職活動に不安を抱えている場合は「就労移行支援」という方法で就職をすることもできます。
就労移行支援の詳細はこちら
・就職後も相談にのってほしい場合は「ジョブコーチ」を利用して支援を受けることができます。
実際に就職した職場にジョブコーチが出向き、仕事をしていくための支援をしてくれます。
ジョブコーチの詳細はこちら
~障碍者雇用制度~
・精神障害者保健福祉手帳や、療育手帳を取得している人が対象となります。
障碍者雇用制度の詳細はこちら
これらの支援制度を利用し、前向きに社会復帰活動に取り組むのも良いかもしれません。
心の病気と向き合い引きこもりを脱出する
心の病気が原因かもしれなくても、病院へ行くことが難しい人もいると思います。
短期間であっても引きこもり生活は、昼夜逆転になることが多く、日光を浴びない生活は体内時計が狂い、心のバランスが崩れやすくなるものです。
病院での治療のみでなく、生活習慣も見直してみてください。
まずは朝早く起き、朝日を浴びてみましょう。
朝日を浴びると体内時計もリセットされ、それだけでも立派なリハビリになります。
不安だらけで心の余裕が無いとマイナス思考になりがちですが、朝日を浴び深呼吸をすることで、気持ちが楽になるのではないでしょうか。
いきなりの早起きが無理な人は、徐々に起きる時間を早めてみてください。
できることからゆっくりと、始めてみてはいかがでしょうか。