【アンケート】スマホの普及でゲーム依存症が急上昇
昨今増加傾向にあり、社会問題化している「引きこもり」。
その問題を助長する要因として「ゲーム」が挙げられます。
今回はスマホの普及によって共に普及率が上昇しつつある「スマホゲーム」のプレイ時間についてアンケートをとり、その依存性と特徴について調査をしました。
スマホゲームを長時間しない為にインストールを抑制。
スマホゲームの1日のプレイ時間は「30分未満」である、と答えた方は全体のおよそ半分を占めました。
長時間プレイする、というよりは暇な時間に手軽にプレイをする方が多いようです。
しかしその中で、その中毒性ゆえにプレイ時間を減らしたという方も少なくありません。
・スマホゲームをインストールしていない。インストールしてしまうと、夢中になってゲームをしてしまうから、それを防ぐため。
・数年前にスマホのゲームにはまってしまい、肩こりがひどくなりストレートネックと診断されたため、それ以降スマホのゲームは一切やっていません。
上記のように、その「手軽さ」から「いつでもどこでもプレイできる」ため、一度ハマってしまうとそれを「断つ」のが非常に難しくなるようです。
精神的なものに加え、身体的な病気を併発することもあります。
生活サイクルに組み込まれるプレイ時間。
1日のプレイ時間が30分~1時間である、と答えた方の多くは、スマホゲームをプレイする時間「帯」が固定されていることが多いようです。
・通勤の電車の移動時間の範囲でやるのでだいたいこれくらいの時間です。
・現在、はまっているゲームがないので、移動時間にするくらいです。
通勤・通学・移動など、常に固定された時間に確保されるプレイ時間。
自分が「暇な時間」にプレイをしていると思っていても、無意識の内にプレイを習慣化してしまっていることがあるようです。
しかしこれは逆に「ゲーム時間の制限」として利用できる習性でもあり、短時間の移動時間・待機時間中にプレイする分にはむしろ良い習慣かもしれません。
やりすぎないように注意している人も
1日に1時間~2時間プレイしている方の意見として、
・寝る前や休憩時間などによくやっています。ハマってしまうことが多いです。
・暇なのでついやってしまいます。あまりやり過ぎないよう自制してなんとか2時間なので、放っておくともっとやってしまうと思います。
というものがあります。最近ではスマホゲームの種類も爆発的に増えてきているため、ついついハマってしまう人も多いようです。スキマ時間の暇つぶしのつもりでも、積み重なると実は結構時間を費やしていた、なんてことも珍しくありません。
気がついたら長時間ゲームしていた!
1日に2時間以上やっている、という方も9%おり、
・スマホはテレビゲームやパソコンでのゲームと違い誰でも持っていて、持ち運びも簡単で便利なので、車の中や電車の中などでも周りを気にせず楽しめるのがスマホゲームの利点であると思う。課金をしなくても楽しく遊べるゲームが増え、ついつい暇があればスマホゲームをしてしまう。
・どうしても夜中まではまってしまって、なかなかやめられない。
と言う回答からもわかるとおり、自分でも意図せずに気がついたら長時間ゲームをやっていたという傾向が見られました。
引きこもりとゲーム依存の関係性
このように、スマホゲームは1人プレイが基本であり、こうした自分の世界にのめり込んでしまって自制がきかないといった特徴があるのです。
この「ひとりの世界にのめり込む」ことは、引きこもりの主たる理由である「自分だけの世界を構築したい」という願望と類似しており、スマホゲームと閉鎖されたひとりの世界である引きこもりは本質的に引かれあう傾向にあると言えるでしょう。
そのような性質から、ゲーム依存症が加速する(自分の世界への憧れが強くなる)ことで、引きこもりが増加してしまうのです。
一日のプレイ時間が2時間以上であるゲーム依存症予備軍の方々は、「夜中までずっとゲームをしてしまう」と述べています。
引きこもりはこの中毒性が強まり、ゲーム主体の生活に慣れると社会復帰が難しくなります。
まずはプレイ時間の「規制」、そしてゲーム以外に新しい自分の世界を構築していくことが大切です。