MENU

大人の引きこもりは思うようにいかない?働けない大人の実態

現在増えつつある「引きこもり」の人口。
その人口の割合、実は成人した大人の数が多いんです。
子どもの引きこもりと比べて、なかなか思うように改善できないと言われている大人の引きこもり。
本人が働きたいと思っていても、社会に立ちはだかる壁がたくさんあるようです。
今回は働けない大人たちの実態について紹介します。

「大人の引きこもり」子供の引きこもり人口と比べてどれくらいいるの?

内閣府から、引きこもりの割合は年齢が上がるほどに高くなっていると調査結果が出ています。

内閣府のサイトによると・・・

「15〜19歳が9万人である一方、30〜34歳が18万人と倍の数の大人の引きこもりがいることが判明している。20〜24歳が15万人,25〜29歳が17万人。」
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/b1_04_02.html
 出典:内閣府ホームページより)

・・・と掲載されています。
単純計算でも20歳以上の引きこもりの数は計50万人にものぼります。
20歳未満の子供の引きこもりが話題になりやすいのに比べ、大人の引きこもりはなかなか話題にのぼることもないので、この数を見ると驚くかもしれません。
そして現在も、大人の引きこもり人口は緩やかに増加しています。

大人の引きこもりが増えている理由

自立したはずの大人が、なぜ働けなくなったり、さらには復帰できなくなってしまうのでしょうか?
社会との距離が出来てしまった大人たちの実態はどんなものなのでしょうか?

大人の引きこもりの多くが、何らかの理由で仕事を辞めたり、職場で失敗してしまったことや、なかなか再就職できないことが原因で、引きこもりになってしまうといわれています。
また、一度社会を離れると履歴書に空白の期間が出来てしまうため、就活の際面接官に偏見を持たれるといった社会的な問題もあります。
ハローワークでさえも、実務経験のない人や就職期間のない人に紹介した仕事が、実際はブラック企業だったという現状もあり、なかなか彼らの社会復帰を100%サポートしきれないケースがあるのです。
大人の引きこもりを誘引する理由として、トラウマ、ADHD、自閉症、慢性疲労症候群、緘黙症(かんもくしょう)などの心の病気があると言われています。
最初はそれほど引きこもりの症状がひどくなくても、その状態が継続してしまっているうちに悪化してしまうのです。
このことも、大人の引きこもりが増えている要因の一つと言えます。

子どもの引きこもりとは異なる、大人の引きこもり

子どもの引きこもりの主な理由は、いじめによる不登校や思春期が原因となった反抗期など一時的なものが多いと言われています。
子供の場合、学年が変わると環境が変わるため、学校に戻ってやり直すきっかけを掴みやすくなります。
また、成長過程にいる子どもの引きこもりについては、思春期の時間が延長したものだと肯定的に受け入れてもらえる場合があります。
引きこもりの状況を改善するためのサポートとしては、学校と本人と家族が協力して行う場合が多く、立ち直るきっかけや支えてくれる人が比較的身近にいます。

一方で大人の引きこもりは慢性的なものとなってしまう傾向が強いと言われています。
今まで失敗したことのない大人が挫折してしまうと、プライドが傷つき立ち直るきっかけを掴みにくくなります。
大人になってから引きこもりとなった場合、自らが積極的に社会に立ち向かっていかなければならず、想像以上に努力と勇気が必要になるのです。
離職期間が長くなればなるほど負い目も大きくなり、周囲からは「引きこもり=マイナス」というように、否定的に捉えられるようになります。
大人の引きこもりが立ち直るには、気持ちに寄り添ってくれる人に側にいてもらったり、社会にあるサポートを上手く活用するなど工夫が必要となるのです。

引きこもりで悩む多くの人たちは「外に出る理由」を探しています。
しかし、社会に一歩を踏み出したくてもさまざまな障害があり、本人の思うようにいかないケースもあります。
周囲の方たちは、本人が悩んでいるということを受け入れ、そばで支えてあげることが大切です。
また、プロの力を借りることも、社会復帰への近道となります。
社会復帰に悩まれている方は、フリースクールという選択肢をご検討されてみてはいかがでしょうか。
MIRAIスクールでは、入校者それぞれに合うカリキュラムが用意されており、「社会復帰への糸口」となるはずです。