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つらい気持ちや悩みなど。引きこもりの精神状態や心理は?

引きこもりの子どもを持つ保護者の方は「自分の子どもが引きこもりになってしまってつらい」、「どうすればいいのかわからない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。
しかし、保護者の方と同じように、引きこもっているお子さんもまたつらい、苦しいと悩んでいます。
今回は、引きこもりの方が抱える悩みや心理をご紹介します。

自分に自信が持てない

引きこもりになる人たちは、学校や職場にうまくなじめなかった、受験や就職に失敗してしまった、というきっかけで引きこもりを始めることが多くあります。
こういったきっかけは、自分の能力に対する自信を失わせる出来事です。
「みんなが当たり前にできていることが、自分はできない」、「親の期待に応えられなかった」と感じることで、自分に対する信頼を失っていき、「自分はだめな人間なんだ」と思ってしまいます。
そして、そんな自分の姿を周囲にさらけ出したくないと考えて、引きこもっているのです。

自分の気持ちをうまく伝えられない

引きこもりの方は、ただつらい現実から逃げるために引きこもっているだけではありません。
辛く苦しい自分の気持ちをわかってほしい、誰かに伝えたいと感じています。
しかし、他人と話すのが苦手だったり、親に厳しく育てられている方の場合、「甘ったれるなと突き放されるかもしれない」、「誰にどう相談すればいいか分からない」、「自分のことなんて誰もわかってくれない」という精神状態になってしまうことがあります。
自分の悩みを打ち明けたい、でも打ち明けられる相手も手段もわからない、とどんどん悩みを抱えて苦しくなり、孤立していると感じてしまいます。

引きこもりは「好きで引きこもっている」わけではない

学校や職場に行かずに家(自分の部屋)にいてばかりの引きこもりの方に対して「好きなように生きていたいと思うだなんて甘えている」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、引きこもりの方は「ひきこもりの状態から何とかして抜け出したいけど、どうやったらいいかわからない」と考えています。
また同時に「学校や社会に出てまた失敗したくない」と、傷つくことを恐れる気持ちもあるので、2つの気持ちの間で板挟みになって苦しんでいます。

引きこもりの方の多くはプライドの高い、自分に厳しい人だと言われています。
ダメな自分の姿を知られるのが怖くて、周囲に頼れずに1人で悩み続けてどんどんつらく感じてしまうのです。
引きこもりの方を尊重しながらじっくりと向き合って話を聞いて、引きこもりの方の苦しみやつらさを少しずつ減らしてあげましょう。