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引きこもりから社会復帰へ、就職までに必要なことは?

引きこもりから脱出をして就職をする場合、必要なステップアップは人それぞれです。
なるべく引きこもりをしていた人に合わせたスピードで、取り組んでいく必要があります。
そんな、就職までの過程で必要となるハローワークの制度など、知っておくと有効に利用できるものがあるのでご紹介します。

引きこもりから就職をスタートする時のノウハウ

引きこもりから就職をスタートする時は、いきなり就職活動をするのではなくゆっくりと時間をかけてステップアップすることが大切です。
一般的には、引きこもりから就職をする、社会復帰をするのに約2年間リハビリ期間がかかると想定し、焦らずに取り組みましょう。
まず、就職を考えた時に就職活動のゴールを設定し、無理のない程度に期限を決めます。
期限を決めた方が取り組みやすいからです。
次に体力作りや、周囲とのコミュニケーションなどを回復させ、規則正しい生活に切り変えます。
そうして、簡単にできる短時間のアルバイトからスタートさせ、徐々に働くということに慣れさせていくのです。
体が働くことに慣れれば、正社員として仕事に就くことも可能になります。

就職活動でハローワークを上手に利用する方法

ハローワークには、「職業訓練」と「給付金制度」という制度があります。
引きこもりから社会復帰する際に、「職業訓練」を利用すれば資格を取得することができ、就職活動にも役立てることができるのです。
職業訓練とは、仕事に役立つ能力を身につけるための支援プログラムで、コースによって3ヶ月〜半年間、学校に通うような形で勉強をします。
簿記3級やワード検定2級などの資格を取得することができます。
受講料は無料で、教材費が約1万円かかります。
8割以上の出席が必要で、体調不良などでの欠席は認められていません。
またこの訓練と一緒に給付金を受けられる制度があり、月に10万円の支援金と交通費を受け取ることが可能です。
ただし、条件が提示されていますのでチェックが必要です。

就職意欲はあっても無理をしないことが大切

就職意欲があると、無理をして頑張ってしまうことがあります。
就職というのはあくまでも引きこもり脱出のきっかけであり、ゴールではありません。
多くのケースで、就職がゴールだと勘違いしてしまいがちですが、実はそうではなくその先にあります。
就職した後に社会生活に馴染み、再び引きこもりが起こらない状態を維持し、本人が社会生活を続けていけることが大切になるのです。

引きこもりから社会復帰をする際は、本人に合わせてじっくりとステップアップを踏むことが大切です。
無理をすると、その歪がのちのち返ってくることになります。
家族や周囲の人は、本人のやる気をサポートしながら、温かい目で見守ってあげましょう。